中国仕事
中国系の会社で働いて違和感を感じてる方に。うまくやるために注意したいこと。母国語と非母国語。
日本人の方で、中国企業で働き始めて数ヶ月。。。
と思っている方。
それでも生活のためにこの場で生きていかなければならない方。
やりずらい環境で生きることはモチベーションを保つのが非常に難しいですが、
そんな方に僭越ながらこの記事を読んで、もう少し続けてみようかなと思ってもらえればと書いてみました。
私は中国国内では、ONLY日本人で中国の会社の中で働いてきており、現在は大部分中国人の中で働いています。
時が経つのは早いもので16年近くをそんな環境で過ごしてきましたが、そんな中で日本人の方が入社しては、水が合わず去っていく姿を数知れず見てきました。
私自身も約16年の中で中国の方が中心の会社を3社渡り歩き、ようやく今の会社に落ち着いている状況です。
今でこそ落ち着いておりますが、働き始めは色々トラブルが絶えませんでした。
仕事の行き違い、しっくり来ない。
日本人の方が縁あって中国の会社へ入社したに関わらず適合できず去っていく最も多いの原因はこれが一番多いと思います。
はっきり言って、ずーっと日本の会社で働いてこられた方でしっくりくることはないと思います。
あなたが悪いわけでは全くないので、安心してもらっていいです。😌
問題は、ここで生きていくと決めた以上はどうやってうまくやっていくか。
そのためには相手を知ることです。
そうすれば、少しは気が楽になると思います。
そして、ちょっとした対応策を意識して行うことです。
私もはじめて上海の企業で働いた企業では、勝手に使命感を感じて空回りに空回りを重ねました。
そして、今でも空回りこそ減りましたが、試行錯誤の日々です。
真面目に考えているからこそ。多くは習慣の違い。
まず日本人の方からよく聞くのが、
というお話です。
ですが、中国人の同僚が本当に真面目に仕事に取り組んでいないと言うことは実際には少ないです。
私の見ている限り、多くは日本人と中国人の解決方法の違いでいさかいが起こっていることが多いです。
昔SMAPのセロリと言う歌で
生まれてきた環境が違いからすれ違いは否めない♪
と言う歌詞がありましたが、まさにそんな感じです。
日本人:何事も計画的にやらないとうまくいかないよ。
日本人が中国人の同僚と仕事を行う際のあるあるですが、
お願いした通りに指示した通りに仕事をやってくれない。
指示したお仕事の先の結果が、自分自身に降りかかってくる場合、やり方を勝手に変えられるのは気が気でありません。
これはPDCAの考え方が染み付いている日本人から見てはそうなるだろうと思います。
日本では、ドタキャンや大どんでん返しなどの言葉があるように、計画がしょっちゅう変わることがないとは言えませんが、「意外なこと」で少なめな傾向があります。
なので、経過→結果が約束されるという思考傾向になりやすいのです。
計画をして、その通りやりぬく。これが正義とされていると思います。
中国人:状況は逐一変わるから臨機応変に。
中国人が日本人の同僚から頼まれた仕事を行う場合は、最終結果が目的通りとなることを念頭に動いています。
そのやり方については、さほど重視していません。
言われた通りにできればやるけど、
状況は逐一変わるから、最終目標を達成できるならば、やり方は自分で決めますよ。
的な考えです。
これは、中国という国は今も昔も社会情勢が変わりやすく、いくら計画を立ててもお上の方針ですぐにぶち壊しになる環境であることから、このような思考回路になります。
ですので、状況に応じて臨機応変に素早く反応して対応することが是とされている傾向があります。
「できなかった」に対しての感覚の違い。
日本人的感覚。
お客さんの言う通りできなかったよ。鬱になっちゃうよ。。。
昨日もお客さんに怒られて謝る夢を見たよ。
中国人的感覚。
すでにできることはやったから、できなかったことは仕方ないよ。
とりあえず、お客さんに説明しておいてね。
私も中国環境で長年働いてるのですが、やはり日本人的感覚になりがちです。
ですが、少なくとも中国のものを売るお仕事をしている場合は、中国人的感覚で対応しておかなければ、身が持ちません。
「できなかった」結果で吊し上げにしないこと。
中国人は面子を重視します。
これもあるあるですが、人前で立場を損なわれるのは、本能的に抵抗を示します。
気持ちはわかります。
ですが、相手も心の中ではわかってくれて、次はしっかりしてくれると信じて、ここはグッと堪えるか、
どうしても心に据えかねる、伝えたいとのことでしたら、
密かに個別で呼び出して、
今は日本でも少なくなったとは思いますが、
上司の席の面前に引き立てて大声で
はダメです。
会議で、、、
これもダメです。😅😅
最悪、翌日やめた人を見たこともありますし、相手から面子を壊された敵と見做されてしまうこともあり、悪口を撒き散らされるなんてこともあります。
少なくともその瞬間、その人と壁ができてしまいます。
また、会社は日本語フィールドではありますが、中国コミニティです。これは暗黙の了解でタブーとされていますので、周囲の中国人を的に回すことにもなります。
こうなると、恐らく立場が悪くなるのはあなたの方です。
周囲と相手は母国語同士、周囲とあなたは外国語で交流。
母国語の訴えは、基本母国語&母国感覚の方に正当性を感じてしまいます。
悪気はありません。本能ですので、仕方ありません。
逆も然り、日本企業で中国人が定着しにくいのもここがあります。
そんなんで、「談話」がやりにくいとのことで、相手にも上司がいるとのことでしたら、その上司にその思いを伝えて解決してもらうのもいいと思います。
母国語同士で、しっかり嗜めてくれます。
「できなかった」結果をお客様に伝える前に。
「できなかった」結論に至ってしまった場合は、お客様へあらぬ期待を持たせることのないように、はっきり「できなかった」ことを伝えましょう。
努力します。可能性が高いです。とかで誤魔化すと後日傷口を広げることとなってしまいます。
さっさとバンザイしてその後のリカバリに勤努めた方が良いです。
ただし、できなかった原因はよくよく確認してお客様へしっかり対策していた旨を伝えましょう。
少なくと日本のお客様は、あなた(日本人)の感覚と同じです。
と思われてしまうの否めません。そこも含めて仕事と割り切るしかありません。
ですが、詳細な説明を誠心誠意行うことによって、あなた個人の立場は理解してもらえると思います。
そして、、、理解してもらえたら、
さっさと次に切り替えるのが必要です。
切り替えを早くする。これは中国企業で働く上の条件でもあります。
大丈夫です。世間は思うほどあなたの事を気にしていないです。苦笑
目標を繰り返し伝えよう。複数のコンタクトで。
先ほどは、突然バッドエンドパターンを伝えてしまいましたが、
もちろん物事はうまくいくことが一番です。
そのためには、日本人対日本人よりちょっと面倒ですが、一工夫した方が成功またはトラブル回避に一歩近づきます。
相手(自分)は母国語でないことをしっかり意識して
日本国内で中国人と一緒にお仕事をする場合は、多くは日本語を話せる中国の方と一緒にということが多いと思います。
多くのケースでは中国の同僚は、日本在住の時間も非常に長くて、留学経験者だったり日本語が本当に上手。普段話している限りはまるで日本人と話しているようで全く違和感がないと思うかも知れません。
ですが、ここは忘れないで下さい。
彼らの母国語は日本語ではありません。
日本語1級、日本で四大卒、中には博士という方であっても、100%わかっているとは限らない。
むしろ、そういう優秀な中国人ほど日本でやってきた自負があるので多少聞き取れなくても、意味がわからなくても聞き直すことも少なくなります。
繰り返しますが、相手は日本語は母国語ではありません。
お話しする際は、多少でも意識することをお勧めします。
ちなみに私は上海で働いた際には周囲の上海語訛りの中国語で苦労した経験があるので、同僚の中国人には特に標準な日本語を気持ちゆっくり話すことを特に意識してます。