私は高校卒業から隣町の化学製品工場へ就職した後に現場に絶望し、方針転換で大学受験を受けて3ヶ月間勉強してFランク大学へ入学・卒業した経験があります。
高卒と大卒、今でこそ色々な選択肢もあり、大学なんて出なくても世の中でも活躍している人はたくさんいます。
ですが、私の20年程前の環境ですと今よりも大卒というものについての価値が大きかったと思います。
今回はそんな私の経験を交えて、Fランク大卒の価値について書いてみようと思います。
もし、高卒で間違った進路を進んでしまったと思い、大学に行きたいけど今からでは大した大学にも入れないと迷っている方がいたら、是非一読していただければばと存じます。
日々悶々と将来に迷っているならば、大学受験にトライしてみることをお勧めします!
20歳くらいまでなら、高卒の仕事をやめて大学に入っても違和感ないと思います。
結構人生変わります。
(学費も何とかしなきゃいけないですが。)

目次
大学卒業は無駄だったか?
結論から言うと、大卒資格はあった方がメリットが多いです。
私にとってはですが、大学卒業は高校卒業で地元の工場で化学製品の仕込み調合という安定していた仕事を放棄してでも得て意味のある資格でした。
Fランク大学でもメリットがあるのか?
もちろん、いい大学に入れるならばそれがいいに決まっています。
Sランク、Aランク大学の学生さんは才能と努力手に入れた成果物だと思いますので大いに享受して貰えばいいと思います。
ですが、勉強はあまり好きでなく、物覚えもあまり良くない人間はどうすればいいでしょう?
努力したけど、Eランク、Fランク大学といわれるような大学にしか合格しなそうな場合、

下手な大学卒業よりも専門学校で手に職をつけた方がいいんじゃねぇか?
と思うかもしれません。
もちろん、他にも道はあります。

好きこそ物の上手なれ と申します。何かを愛し、それを極めることのために大学よりも専門学校や修行の道を選ぶのも道かと存じます。
ですが、

余は特に武芸も兵法も秀でていないし、自分が何をしたいか自体わからんな。
そんな人こそFランクでも大学へ入るべきです。
以下、Fランク大学でも卒業するメリットをあげていきます。
大卒待遇で就職する資格を得ることができた。
体験に基づく事実ですが、少なくとも工場勤務でしたら作業内容は同じでも、総合職扱いの入社で将来を期待される大卒と一般職として入社した高卒とは初任給から違います。となりますと、その後の伸びも違います。。。。
鮮明に覚えておりますが、私が高卒での初任給は月給で額面12万円、
大卒の”同期”の給与明細(当時紙)をチラッと見せてもらった月給は20万円でした。
もちろん、大卒同期はいわゆる幹部候補扱いになりますので、仕方ないとは理解はしていましたが、私の会社では入社一年目の研修期間は工場を知るために入社待遇に関係なく現場を経験するので同じ仕事をしていました。
正直その仕事の能力については、目立った違いがあったようには見えませんでしたので、私は、、、
【大卒というのは給料が高くなる“資格”である】
と認識することとなりました。
そして、Fランク大学で成績優秀で卒業できた私は、無事中小の食品メーカーの営業職という平凡ながら無難な、一応ホワイトカラーという立場で新たな社会人生活を開始することができました。
給料はもちろん大卒待遇でした。
中国で働く際に就労ビザを得ることができた。
中国上海で仕事をする機会があり、就労ビザを取得した際に大学卒業という資格の威力を知ることになりました。
中国で働く上で、大学の卒業証明書類はとても重要な資格書類となります。
中国の就労ビザ。正確にいうと【外国人居留許可証・就労Zビザ】の申請するための必要書類の一つに”外国人就業証”が必要となっておりまして、その"外国人就業書"の申請材料として、原則として四大卒の卒業証明書が必要となります。
(高卒の場合は、専門性を示すための説明資料や証明書(例えば調理師とか)などの資料が必要となってきます。)
簡単に調べたところ、高卒で就労ビザが取れる近隣の国と地方はタイ、台湾、マレーシア、フィリピンぐらいしかないようですね。
スーツを着て、オフィスで働ける!・・・機会が広がる。
これは私見が大きく含まれていますが、多くのケースではスーツを着てオフィスビルで働くには大卒が必要となると思います。
もちろん、色々な分野でプロフェッショナルとなって人がカッコよく決めている人もいますが、一般的なお話では少ないと思います。。。
少なくとも私は、高校卒業段階ではTVドラマで見るようなオフィスで働く姿は想像がつきませんでした。
作業服で毎日有機溶剤まみれで働く毎日、勉強してこなかった自分を呪いました。
当時の私は工場の生産ライン作業には夢を持てませんでした。
(今は私がやっていた仕事もオートメーションになってしまったいますが。)
働く覚悟を持つ時間猶予が得られる。
聞こえよく覚悟がどうのと書きましたが、有り体に言えば4年間遊ぶ時間も得られます。
高校生活が充実していて、もう十分遊んだ。これから働くぞ!と覚悟ができていればいいと思いますが、
多くの若者は自分が高卒で必死に働いている中、周りの眩しい大学生活を見ると、、、、思うところがあるのではないでしょうか。
もちろん、私は一般的な弱小でしたのでそうでした。仕事も好きでなかったこともあり、「なんで俺だけ症候群」となっていました。
かといって、日本は高卒で4年間履歴書が空欄になるというのはキャリアとして大きなマイナスになってしまいます。
大学4年間はもちろん勉強するための時間ですが、こういう意味でも4年間の最後の楽園体験が必要なのではないでしょうか。
※社会人でもあそべるんですけどね。😅 正当に自由な長い時間を持てるという意味で。
あなただけのカリキュラムで徹底的に寄り添った指導を。Fランク大学進学のデメリットは?
Fランク大学でも卒業しておいた方が良いという理由は上記でご覧頂けたと思います。
ですがFランクというくらいですから、もちろんデメリットもあります。
学費がかかる。
何より学費が問題です。Fランクの国公立大学は皆無です。
そして、学業芳しくない中無理してFランクへ挑むわけですから、恐らく特待生へなることなどは難しいと存じます。
一般的な私立大学文系でも四年間で400万円ほどのお金がかかります。
もちろん、学費だけでなく受験費用も必要となりますので、親御さんに負担をかけられない場合は、今一部問題にもなっていますが奨学金などの利用も必要になってくるかもしれません。
私の場合は、工場勤務の際の7ヶ月と今までの貯金で100万円程を貯めて、受験費用と一部入学金に投入しました。
ですが、多くは親に頼ってしまいました。幸い大学進学に対しては協力的でしたので助かりましたが、現在40歳で人の親となってみて、学費の都合がいかに大変なことか身に沁みますね。
大卒というのは、一度取得してしまえば、更新も要らずに一生使える資格です。
本当に感謝です。助かってます。🙇♀️
https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/42922
マイナビ学生の窓口HPより引用
肝心な学業は自分次第。
Fランク大学ですので、伝統とブランドのSAランクの大学のように学業環境は期待できません。
何々で権威の○○ゼミなどというのもあまり期待できません。
周囲の同期生も同じFランク生ですので、学業面などではあまり高いレベルは期待できません。
(もちろん、すごい人もゼロではないですが)
学生時代どんな活動をするのかも自分自身の完全マニュアル運転です。
就職活動のインフラと人脈が薄い。
就職活動でFランク大学の実力を思い知ることになります。
就職課が弱いです。Fランク大学ですから、もちろんOBもいい会社へ就職していることが少なく、OB訪問などで頼りにできるケースはかなり少ないです。
就職課のデータベースも流石に勉強は得意でないFランク大学ならではで、OBの就職活動記録なども総数も少なく、そして内容が雑で参考になるケースも少ないです。
ブラック企業への入社が多いこと。。。。😅
私は実際にW大の友人に頼んでW大の就職課にお邪魔させてもらったことがありましたが、流石秀才の集まりですね。
OB記録などはかなりの会社数があり、記録内容も書類選考の体験談からその後の試験の流れなど、事細かに書かれていることに感動しました。
ですので、私も就職活動の際には他校の就職課に潜入🙅♀️で情報を得ることなど少々工夫しました。
ここも自分の行動次第。マニュアル運転です。🚘
就職活動で普通に苦戦する。
人事から見ると新卒採用は玉石混交。
Fランク大学はエントリーの時点から「石ころ確定」です!😭
全ての会社ではないとは思いますが、ほとんどの会社さんは学歴は見ると思います。
極端な例ですと、以前友人で某レンタルビデオと書店を営むグループの人事で働いている方は、間接友で話を聞いたこともありますが、そこは当時人事部長が一橋大学卒業で、学歴至上主義で、新人の間接友にエントリー者の名前と大学名をエクセルに入力され、
フィルター → 【S-Bランク大学名 を含む】 → ENTER!カチャっ♪
・・・だったそうで。
関節友(Bランク大卒)は、
残念だけど、、、これ現実なのよね。
とガンダムのカイさん並みの名台詞を残していらっしゃったのを記憶しております。
そんな中、私は三流ではありますが、何とか当時氷河期の就職活動戦線で100件以上エントリーした結果、4社ほど普通と思われる会社から内定をもらうことができました。参考になるかも分かりませんが、機会があったら別途書かせて頂きます。
Fランクのレッテルは卒業後一生背負うのか?
Fランク大学への在学中は、高学歴な友人や学歴至上主義の大人やメディアの情報などを見て、Fランクという学歴に卑屈になってしまったり、自信を無くしてしまうこともあるかもしれません。
Fランク学生の皆さんは、社会人に出てからも、一生こういう気分を味わなければいけないのか?
と心配になることもあるかもしれません。
Fランク大学を卒業して40代になった今、、、、。
現在の私は中国人中心の会社で少数の日本人ということもありますが、、、、
Fランク大学卒業は、今や私の自慢になってしまっています!💪
私の現在の職場の同僚は、高学歴がひじょ〜に多いです。
日本でも中国でも、日本では東大卒、中国では北京大学、清華大学(卒業生官僚ばっかりですよ。)を始めBランク大学までです。
そんな中、私だけ日本の無名Fランク大学。
お恥ずかしながら、私は彼らに仕事ぶりは負けていないと思います。
これって自慢ですよね。
そうです。(然るべき)同じ舞台に上がってしまえば、学歴を卑屈に思うこともないのです!
低学歴もこれもネタになります。😅😅😅
ただし、普通はFランカーには無縁なのですが、万一Fランクホルダーでバリバリ日本企業で学閥とかあると会社とかに紛れ込んでしまったら、、、
苦労することになりますので、さっさと離脱してください。
おまけ 高学歴も高プレッシャー
私もそのような方に出会ったこともありますが、高学歴であることもそれはそれで大きなプレッシャーですね。
特に日本人で高学歴のちょっと落ちこぼれちゃった人。同級生達が大手企業でどんどん出世していく中、自分は中小で出世が遅れている。
今までのプライドもあるだけに空回りしているのをよく見られます。
その点、低学歴は気楽でいいのかもとかも考えちゃいますね。。。。。
まとめ
Fランク大学卒業のメリット
(1)大卒というだけで高卒より初任給が高い。
(2)海外就労ビザ取得で大学卒業証書が必要になるケースが多い。
(3)スーツ着てオフィスで働きたいなら大卒が近道。
(4)社会人になるための心の準備に四年間の自由はちょうどいい。
Fランク大学卒業(在学中?)デメリット
(1)学費平均400万円くらいかかる。
(2)大学学業については高いレベルは求められない。自分次第。
(3)就職活動は大変、これも自分次第。
Fランク卒業後
舞台を間違えなければ、低学歴の呪縛は歳とともに薄れていく。
よく言われる「社会に出たら学歴なんか関係ねぇよ!」というのは半分は本当。
本日は文字数が長くなってしまいました。
以上になります。
最後までお読み頂きましてありがとうございました!
