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中国は何を輸入してるの?中国輸入品ランキング5&話題のあの品目は輸入している?

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中米貿易戦争真っ只中、私も中国の輸出入のお仕事をしているものの中国が何を買って何を売っているのかを実はあまり知りませんでした。

前回は輸出品でベスト5やってみましたが、今回は中国が何を輸入しているのかを中国税関データ参照でざっくり調べてみました。

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 中国は輸出超過国?輸出と輸入比はどんな感じ?

WTOの世界の輸出の輸入の国別ランキングによりますと、中国は以下の様なランクの様です。

輸出:世界第1位 金額2兆4,999億ドル

輸出:世界第2位 金額2兆770億ドル

上記だけの内容を見ますと、4,229億ドルほど輸出が多いという状況にあります。

確かに他国に比較すると輸出のが大きく輸入を上回っています。

例えば、日本ですが輸出7,060億ドル、輸入が7,210億ドルと輸入に傾倒しています。

その他多くの国でも日本と似たような輸出入バランスを保っています。

ただ一国を除きましては。。。

アメリカ合衆国 輸出1兆6460億ドル、輸入2兆5,680億ドル。

これは確かに苦情やクレームの一つも出てきますね。

昨今は輸入に関しても力を入れ始めた。

昨今、中国でも中国輸入品博覧会などを開催したりなど、輸入について力を入れ始めています。

ですが、生産製造能力で長年力を蓄えてきた中国メーカーに通常の製品には、先進国品は価格で勝てず、発展中の国々では品質で勝てず、どのように主力産業での対抗は難しく、海外企業の出典品目は自ずと最新技術製品、超格安品、ニッチ品、資源系、あと食料系などになってきている様相です。 

中国輸入品ベスト5

早速ですが、前回の輸出品ベスト5に続きまして、中国の輸出品について中国の通関統計などの情報を参考にざっくりとした感じでベスト5にまとめてみました。

1位品目 石油、ガス、溶剤 3,737億ドル

原油、石油類(溶剤を含む)、ガス等をざっくりまとめた金額になります。

総重量にして2億7,055tにもなります。

やはり中国は国も多い、人も多い、作るものも多い、それを支えるためのエネルギーも莫大なものとなりますね。

ざっくりの内訳は?

原油・石油類は5億5,471万t、金額では2,674億ドル。中国は産油国でもありますが、ロシアや中東(イラン含む?(不明))などからの輸入量も大変なもんですね。

ガス類は1億9,312万t、金額にして832億ドル。
ロシアからの輸入が主力となりますが、日本の様にガス船舶で〜、、、などと非効率なことはなく、陸続きのパイプラインでガンガン輸入しまくってます。

溶剤系は比較的小規模ですが、2,838万t、金額にして231億ドル。アメリカ、韓国、そして一部日本からも輸入しています。

石油関連製品の日中貿易あるある

石油につきましては中国は、上記の様な事情から日本とは出元が異なるので、石油川下製品の価格変動は日中間で基準が異なります。

大きな相場方向は近いのですが、短期ではかなり相場間に差があります。

中国や他の国々と貿易経験が豊富な担当者同士ならば楽なのですが、これらの状況をご存知ない方とのやり取りは困難を極めます。

私は中国で現地企業で働いていた際には、日本の会社の担当者さんにはかなり罵詈雑言を浴びせられたもんです。

「あなたは世界の石油の相場を見ていないのか!?そんな値上げは認められない。」

とか、

「国際市場は下がっているんだよ!何でオタクは値下げしてくれないんだ。」

・・・てな感じです。こちらから中国の基準チャートを出したら、日本顧客側は日本チャートを出してきて、、、、てな感じで堂々巡りを喰らってました。

・・・残念ながら中国は国際市場とはあまりリンクしていないのです。

2位品目 集積回路(IC) 3,055億ドル

輸出編で1位にランクインしていた【自動データ処理機など 4,782億ドル】とありましたので、それを支えるにはこれぐらいの規模のものが必要なのでしょう。
集積回路数として4,451億個と私の様など素人の絡みますと、想像のつかない数量となっていますね。

3位品目 鉱石類 1,904億ドル

鉱石類は、鉄鉱石、非鉄鉱石、石炭などをまとめました。

中国は石炭の国と言われていますが、既に採掘量が使用量に追いついておらず、3億t以上を輸入しています。オーストラリアがメインです。(あとは北朝鮮でしょうか?(不確定です))

ですが、この鉱石類の中で割合を大きく占めているのは、鉄鉱石・その他精鉱です。
重量として10億6,895t、金額として1,014.6億ドル程となります。

やはり鉄は経済の原点ですね。

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4位品目 食品類 1,901億ドル

意外にも食品がランクインです。高度成長で先進工業の推進を進めてきた結果、食品は結構な量を輸入に頼っております。

金額にして1,901億ドル、数量にして2,963t+815kℓ(酒類)となっています。

ざっくり内訳です。

4-1肉類  1,111.8万t、340億ドル。

うち牛肉が166万t、82.25億ドル。豚肉が210万t、46.8億ドル。中国料理は豚がメインですので、やはり豚が肉の中ではNO.1、次に豚、鳥と続いていました。

4-2魚類 697万t、207.7億ドル。

中国は川魚がメインで食べられていますが、沿岸地方などでは海魚も食べます。
海魚となりますと、近海確かに近海は乱獲でお魚が獲れません。
私が驚いたのが、中国国内では冷凍タラがかなり高いです。ワックスフィッシュなる偽物が出回っているぐらいです。

味はたらそっくりですが、油が多くて消化できず、お腹を下す率が高いです。

4-3 乳製品 306万t、83.15億ドル。

牛乳は内蒙古地区などで多くを生産されているイメージですが意外ですね。

粉ミルクなどはあり、外国産の牛乳などがあるのは存じてはおりますが、ここまで多いのはちょっと意外です。中国の方の味覚ではチーズやバターはあまり一般的はありませんので、そこまでの流通量もある様には思えませんが。。。

5位品目 自動車 1,078億ドル

自動車は238.4万台、金額1,078億ドル。

中国国内も一部のお金持ちで輸入車は人気ですね。

日本車ですと上海でトヨタのレクサス、日産のインフィニティなどを街中でよく見ました。

あとはランボルギーニやキャデラックなども大都市の中心ではよく見られますね。上海新天地とか。

昨今ではエルグランドが中国で購入すると税金などコミコミで1,000万円以上もするに関わらず、予約で何ヶ月待ちみたいな話も聞いたことがあります。

ですが、今後は電気自動車が導入が加速されるので、ガソリン車の輸入は緩やかに減ってくるかも知れませんね。

噂のあの品はどれくらい輸入?

昨今日本で聞かれる中国で人気な日本製品と言えば、粉ミルク、おむつ、化粧品ですが、貿易統計では、こんなんなってました。

しっかり項目ありました。

残念ながらは、紙おむつはなしでしたのでわかりません。すみません。

粉ミルク 136万t、83億ドル

日本人から見ますと中国では日本の粉ミルクが大流通しているというイメージですが、実際のところは日本の粉ミルクよりは、ニュージーランド、オーストラリア産や香港企業などが管理した粉ミルクの流通が多いとのことです。

以前発生したメラミン粉ミルクの影響は今もなお継続しており、政府が懸命に国内粉ミルクの安全性を示して使用を奨励している様ですが、国内の信用回復に至ってはいない様です。

電気自動車+バッテリー自動車 211,516台 91.6億ドル

2035年にガソリン車廃止の政策を掲げている中国にとって、電気自動車は重要項目の一つですね。ニーオ比亚迪など中国メーカーも国内販売や海外輸出を試みてはいますが、中国国内ではやはりテスラの電動自動車がステータスになっている様です。

実際に日本から輸出してみると

日本製品は品質が良くて、その分高く売れる!

と作り手の方々は自信を持っていいますが、、、、。

実際は残念ながら、そうはなっていませんね。😭😭

よくあるのは、まずは中国側引き合いに対して、日本側が「一見様お断り」パターンで、初代ファミコンソフト、スペラン○ーの如し即爆死パターン。

そして、そこを突破してからは以下の様なパターン。

品質良し!供給良し!値段はダメ!安くして!

我が社の品質は良いので安くは売れないのです。

お値段は検討難しいです。

じゃイイデス〜。

現実的にはこれが9割です。

中国側の価格の無茶振りも確かにありますが、日本側はリスクを負わなすぎる。

確かに安定経営にはいいですが、中国大陸で覇者になれない理由はこの辺だと個人的には思っています。

 昨今、偽物とかどうなの?

私の昔の上海の住まいの団地の入り口にあった偽DVDショップは鴨足の燻製屋になっていましたが。少なくとも上海では表面上では偽物一掃されております。

ですが、”類似品”は数多いです。

中国では昔に合弁や合資企業で立ち上った会社が相当年を経過して合弁契約期限切れや解消などで技術だけ残って外資撤退した企業も少なくありません。

その際に得た技術や人材は残り、生産拠点は中国のものとなった。

それ以降に追加で改良した製品は自社製品となり、製品はどことなく合弁会社の製品に似ている。そんなケースが多いです。

その様に中国企業は技術を吸収し続けていき、もはや中国クオリティは世界で無視できない状況になっています。

今は米中貿易戦争なども続いていますが、実際米中貿易額はまだ増えている現実もあります。

これらを見ますと、当分は「最悪な深刻な自体」でも起こらない限り、生産基地としての中国は世界に必要な存在ではありつづけると考えております。

ですので、日本人が中国語を学ぶメリットはありとも存じます。

中国人がいくら日本語上手でも母国語レベルで中国輸入品を日本に紹介できるのはごくわずかですので。

今回は以上になります。 

最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。

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FUJIHO-YI

こんにちわ!FUJHOと申します。 埼玉在住。 最近は柴犬(らぶる)をお迎えするも、、まさかの骨折。 飼育と費用を勉強するして都度記事にしています。 仮想通貨(DiFi)、黒柴、セキセイインコ、生活トラブルなどのブログ書いています。 ご一読頂ければ幸いです。 残念ながら、コロナで国外は行けそうにないですが、 中国にも縁があり2006年5月に〜2012年10月まで中国上海で生活していました。 今も中国と関わる仕事に携わっています。

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