昨今、約7、8年ぶりに虫歯にかかり、右奥上二本目の根幹治療+被せ物の治療を行いました。
日本は健康保険が適用になるとは言え、久々の歯医者治療は細かくお金がかかってきますね。
とは言え、日本の歯医者は痛みもないし安心と同時に忘れかけていた上海での恐怖の歯医者体験を思い出しましたので、昔を思い出して投稿しました。
日本の根幹治療自己負担費用の参考情報、もし海外で歯が傷んだ際の対策情報としてお読み頂けましたら幸いです。
目次
今回の虫歯根幹治療の経過。
6月初め:右上奥2番目の歯の角辺りがぽろっと欠けた感覚があり、舌で触ってみると穴らしきものがあることが発覚。
6月13日:最寄りの歯医者に初受診。診断と治療方針を決定。神経を抜いて被せ物をつけることで決定。負担額2,170円。
6月22日:歯を削って神経処理。根幹掃除と消毒。2,780円。(念のための痛み止め2日分ほど込み)
7月4日:根幹掃除と消毒。負担額870円。
8月1日:同じく根幹掃除と消毒。根幹に樹脂を詰める。負担額840円。
8月22日:根幹状態確認、被せ物の台座を取り付け形を整える。被せ物の型取り、保険の強化ガラスを選択。負担額3,140円。
9月5日:被せ物を取り付けて、高さを整え治療完了。負担額6,190円。(被せ物を含めて)
負担額合計:15,990円
何だかんだ言ってそれなりの費用がかかりましたが、1日後には自分の歯のように馴染んでしまいました。もはや違和感がありません。この技術でこの費用。日本の保険の威力は絶大だと感じました。
ちなみに私は上前歯をブリッジ治療を施しておりますが、それは中国上海で治療を行いました。。。。
これは事実として恐怖体験でした。
2008年 回想 上海同済大学牙科部門にて前歯の治療で恐怖体験。
元々、高校の頃原付バイク事故で歯が欠けてしまい、日本で補修治療を行っていましたが中国上海生活中に前歯辺りから異臭を感じるようになっていたので、やむ終えず中国上海の大学病院で治療を開始しました。私は実はその頃に趣味で無料ブログを掲載しており、その中で抜歯当日の記述がありましたので、原文を記載させて頂きます。費用は記憶では抜歯で500元程だったと思います。当時外国人は中国の国内保険加入は不可でしたので、全額自己負担です。
タイトル:小槌でガンガン!?
2008年04月19日19:38
中国で初めての歯医者。 診察~。 二人の男性医師が対応してくれた。
若手医者 『あ~これは隣の歯も抜いて、4本の入れ歯を作って入れるしかないね~。』
(見て数秒で抜歯判断か!?ヤブだ、絶対ヤブだ。と思いながら )
ベテラン風医師は、少し考えて選択肢を二つ持ってきた。
1.根の歯は既に壊れていることを説明し、隣の歯も抜いて、 二本の差し歯を作るか?
2.該当の歯だけ抜いて、差し歯を作るか。
私の希望を言った。
『2を選択するが、とりあえず当面今すぐ臨時でいいから、 見た目とご飯を食べれるように何かを隙間に詰めてくれ!』
ベテラン風医師も当たり前にそんな治療はないとの回答で、午後からそのまま抜歯の流れに、、、。
早いな。。。。
中国の歯医者は分業制らしい、診断の歯医者からフロアを変えるようにと言われるがままに移動、治療申込を行う。順番待ちの番号が振り分けられた。
そして、自分の番号。いざ治療室へ。二人の女医さんが治療を開始した。
顔にカバーをされて、目隠しなような状態になり、ガバッと開けられた口の前歯茎にグサッと何かが刺さった。
ジワ〜と口全体、いや鼻より下全体に広がる麻痺感。
麻酔か!?ここまでの一気に痺れる感覚は初めてだ。
その後すぐに口も自分で上手に閉じられないほどの麻痺状態になった。
その後、何かで歯が挟まれた感覚があり、
ガンガンガンっと叩かれ、グググっと引っ張られる感覚。最後にグイッと引き抜かれた感じ。
そして、口に何かまたグググっと何かを詰められた感覚があり、しばらく放置。。。
女医さん「好了。(終わった。)」
口がまだまだ痺れているまま治療は終了。抜歯された場所はガーゼが詰められており、私にしばらく抑えておくように告げて退室を促した。
治療器具を見ると小さなハンマーなようなものが置いてあった。
ガンガンはこれか!?大丈夫か?
プラスチックの部分入れ歯のような見た目を隠すものを渡されたが、2週間は確実に前歯一本欠けの形のまま・・・、 これは恥ずかしいというよりか、何とも不便だ。
唇がその隙間に巻きつくようで気持ち悪い。。。。
そんなことを言っている間に麻酔が引いてくると同時に、鈍器でガンガンされるような痛みが始まった。病院を出て即座にルーラ(タクシー)で帰宅。痛みに耐えきれず、速攻就寝。
起きると唇が血だらけに…。
もちろん、何だかのども痛くなってきた。
うーーー、試練の時か。
怖くてこの歯医者行きたいくないよ!その後、、、、。
このような恐怖体験、激しい腫れと痛みを経験した私は、流石に同じ歯医者で継続治療する勇気はありませんでした。そこで留学生仲間から入手した情報誌で「歯生会 恒佳歯科」という日系の歯科を見つけ緊急ブリッヂの治療を行ってもらい、それ以来約12年経過した今でもブリッヂ前歯は現役です。
日本の健康保険で海外療養費も使えました。
最初からこちらにくればよかったと後悔したのを覚えています。
日本の健康保険に加入している方が、海外で病気や怪我になったら。
私は都市部で日系病院があるとのことでしたら、迷わずそちらで診断されることをお勧めします。
健康保険(国民健康保険)には海外療養費制度があります。
これは簡単に説明しますと、海外ので医療費を一旦自腹で全額負担して、その医療機関で日本語または英語でのレセプトを入手、帰国後に社会保険事務所へ申請、その後数ヶ月後に還付金が指定の銀行口座に振り込まれる制度です。私も歯のブリッヂ手術の費用はこちらの制度を使わせて頂きました。
私が日系病院をお勧めする理由は、少なくとも中国の医療機関では必要資料を対応してくれないことがほとんどだからです。少なくとも2012年ぐらいまではそうでした。
あと、日系病院は現地の医療機関より人が少ないので、待たないで済むのも利点です。
ただし、もう一点の注意は各地の日系病院で大規模なものはありません。大手術などは対応不可能です。ですので、重篤なリスクのある持病をお持ちの方は、できれば日本国内滞在時以上に健康には注意した方がいいです。厳しい言い方をしますと、中国での滞在はお勧めしません。都合が許せば、帰国をお勧めします。命あってなんとやらです。
本日は以上です。
最後までお読み頂きありがとうございました!