中国グルメ

中国 食文化 餃子ライス?中国ではないんですか?

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(この記事は8/30に公開し、10/10に内容更新しました。) 

 本日たまたま近所の業務スーパーを訪れ、冷凍餃子を見かけましたのでこんなこと書いてみました。

業務スーパー冷凍餃子 安い!


餃子はおかずにご飯を食べる。

日本から見れば普通ですが、やはり食習慣は各地で違うものですね。

今回は餃子は主食か、おかずか、という考え方のお話です。

餃子ライスは中国にはありません。餃子は完成された料理です。

 餃子は中国では主食扱いです。

餃子はそれ一品で、小麦の炭水化物、中身は肉やえび、ニラ、ニンニクなど様々な具材が詰まった一食を完結できる料理です。

ですので、中国の方から餃子ライスって何?と聞かれ、餃子をおかずとしたライスのセットと聞くと「え〜?」という反応になることしばしばです。

日本人の感覚に置き換えると、「パン&ご飯定食」「ピザ&パスタセット」(これはあるか)的な感覚です。

中国本土では基本的にはメニューにない定食です。日本系ラーメン店でごく稀にありますが。

「餃子で一食」って、おかずないの?

 はい、ありません。前項で記載しました通り、餃子はおかずを含んだ主食です。なので、一個あたり大きめ、皮も厚めになってます。

 極端な例ですと、私の中国出身の同僚もお昼の弁当はビニール袋に手作り水餃子をいっぱいに入れて、電子レンジで温めて、タッパーに移し替え、仕上げに黒酢をドバッとかけて豪快に食べています。まさにソウルフード。

美味しそうです。
もちろん、机の引き出しにMy黒酢常備です。👍👍

日本と中国の餃子は違う?

 これはご存知な方も多いと思いますが、中国は餃子と言えば水餃子です。

日本で餃子と言えば、焼き餃子です。

中国でも焼き餃子もありますが、言い方が煎餃(煎餃子)となります。

多くは残りものの餃子を焼いて食べるのが煎餃子という感じです。

 あと餡ですが、中国はバラエティ豊かです。日本のような「ニラ+ニンニク+ひき肉」の組み合わせは独特なものだと思います。

中国のバラエティですと、上記写真のような感じです。(本日業務スーパーへ行った際に撮影しました。)

中でも「三鮮水餃子」とありますが、ニラ、エビ、卵というのが本来の三鮮ですが、現在では豚肉(エビ)、韮の組み合わせで豚肉の場合ならば日本の餃子の餡に近いものになっているようです。

中国国内でも三鮮と言っても各地の好みに寄って餡の内容が異なっています。

中国の餃子のタレはやっぱり醤油ベース?

 いえ、中国では黒酢をつけます。お好みで辣酱(豆板醤似のもの)を加えることもあります。

今は日本でも輸入食材店や業務スーパーでも黒酢を買うことができます。

も昔から日本の餃子で何故醤油に酢とラー油を加えるのかと思っていましたが、これはもしかしたらですが、日本では黒酢は汎用性が低かったこともあり、中華屋さんで常備することが不便だったので、代用としてこのような方法が普及したということでないでしょうか?

華東でお酢と言えば、鎮江ですね。
鎮江のお酢工場の街並です。

旧正月、春節は餃子と聞きますが?中国全人民が餃子を食べるの?

 実は春節で中国全土の人民が餃子を食べているという訳ではありません。
日本でもおせち料理が各地の風土によって違うように中国でも各地で風習が異なります。
中国でも春節の食事は大きく分けて、北方(東北三省+北京+河北南)は餃子を食べます。
南方(上海、華東西南、主に長江流域)は餃子を食べません。例えば上海、広州などは「年夜飯NianYeFan」という中国版おせち料理を食べますし、四川省では腸詰や薫製類や湯圓(甘い白玉デザート)を食べて春節を祝います。

 ちなみに日本で中国のお友達より「中国人は春節は餃子を食べます。」と聞いたことがあるかとも存じますが、在日中国人の比率は東北三省、北京、山東省出身者がかなりの大きさを占めておりますので、そこから得た情報という場合が多いですね。
 あとは中国文化の紹介で「千人餃子」というでかい餃子に無数の餃子が入っているものが紹介されたり、中国語の教科書で「中国人春节吃饺子(中国人は春節に餃子を食べます)。」というフレーズが大抵出てくる影響かも知れませんね。

中国は広いので全国共通文化ってのは意外に少ないです。

普段の食事で中国人民は餃子をよく食べるの?

 一般的には春節と同じ、北方は食べます。南方は粉包ものでも別のものを食べる傾向にあります。
まず有名どころでは、上海では餃子はあまり食べませんが、馄炖(HunDun)を食べます。
日本語に訳すとワンタンです。日本ではワンタンは一種類ですが、中国では馄炖と雲顿(YunDun)とがあります。
日本のワンタン麺や日本のスーパーで売っているワンタンの皮は、雲顿(YunDun)用です。雲顿(YunDun)は華南地方、いわゆる点心のワンタンスープがイメージしやすいと思います。
上海や華東地方で食べられる馄炖は、雲顿より一回りサイズが大きめです。熱々の鳥出汁スープに大粒なワンタンが入っていて、それに乾燥小海老や紫菜という乾燥のりのような「かやく」をお好みで加えて頂きます。個数を多めにすれば、お昼ご飯一食これで完結です。

中国人は日本の餃子をどう思ってる?

 美味しいと思ってますね。もちろん、中国の餃子と違うものとしてですが、これはこれで美味しいというのが一般論だと思います。日本で独自に進化した、はねつき餃子、特に冷凍食品の餃子の評価は高いです。中国は冷凍餃子は日本への輸出はしておりますが、中国国内では自分であまり人気はなく、流通量もあまりありませんからね。

餃子 まとめ

  • 日本では餃子はおかず、中国では餃子は主食、いや完結した一食です。
  • 日本で餃子は餡は基本一種類、中国はバラエティ豊か。
  • 中国の餃子のタレは黒酢+(お好みで辣酱)。
  • 春節(旧正月)だからと言って、全人民が餃子を食べる訳ではない。
  • 中国各地で餃子を食べる地域と食べない地域がある。
  • 中国の方の日本の餃子の評価は悪くない。特に冷凍餃子は○。

 餃子おいしいですよね。
でも私は上海に住んでいましたので、お昼ご飯でワンタン(混沌)をよく食べてました。紫菜(乾燥海苔)と干し海老トッピング取り放題でしたので、スープの液面が見えなくなるくらい山盛りにして、途中で辣酱を加えて味変。それで15元前後くらい。コスパも味も最高でした。

・・・ってオチもなしでワンタン推しか!?

餃子じゃないんかい!!⚡️⚡️⚡️

今回は以上になります。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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FUJIHO-YI

こんにちわ!FUJHOと申します。 埼玉在住。 最近は柴犬(らぶる)をお迎えするも、、まさかの骨折。 飼育と費用を勉強するして都度記事にしています。 仮想通貨(DiFi)、黒柴、セキセイインコ、生活トラブルなどのブログ書いています。 ご一読頂ければ幸いです。 残念ながら、コロナで国外は行けそうにないですが、 中国にも縁があり2006年5月に〜2012年10月まで中国上海で生活していました。 今も中国と関わる仕事に携わっています。

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