昨今、私のお仕事でも、色々な中国ネット上でも人件費の高騰高騰言われてますので、
彼らのお給金どんだけ上がっているのかいな?
と調べてみましたら、なるほどと思えた結果でしたらので、ちょっと書いてみました。
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中国の平均賃金の上昇具合はエグかった。。。
結論から申し上げますと、中国全体としての平均賃金の推移はエグかったです。
近々の平均賃金はこんな感じだった。


年収として、ざっくりとした数値を記載してみました。
”中国統計摘要”なる雑誌に中国平均賃金の記載があり参照させて頂きました。
こちらの金額は「年間賃金」で「人民元」、そして中国全土対象の平均賃金となるようです。
2010年〜2019年
ここの部分の平均賃金の上昇は凄まじいですね。
36,550元〜90,500元まで約2.5倍になっていることがわかります。
実際に輸出入に携わると、価格改定の交渉というのは欠かせないものですが、確かにこれだけ見ても多少の価格上昇はやむ仕方がないのかなとも思ってしまいます。
実際の私のケース
私は2006年〜2011年に上海で働いていましたが、2006年は初年度は6,000元/月、単純年間計算72,000元となります。上記の一覧表では記載されていませんが、2006年に平均賃金は20,800元/年=とのことですので、一見するとかなり良い賃金を頂いていたという印象で、2011年の帰国時には20,000元/月、240,000元/年程でしたので2011年の平均賃金の41,800元/年よりはかなり多くもらっていた。
外国人向け優遇給与であったということになります。🙏🙏🙏
これに対しての実際の生活感では、2006年は食べること以外に特別なことを少しするとすぐ月赤字になる苦しい生活でしたが、2011年は独身生活ならばそれなりに余裕がありました。
私の賃金を見ますと上記のへ金賃金のデータからはかなり乖離がありますが、その原因としては、地方別の給与格差と産業別給与格差などの要因があると推察されます。
60日で中国語力を一気に引き上げ!オンライン中国語コーチングCiiitz(シーズ)地方別の給与の違い。
中国は日本と比較しますと、地域により給与水準の差は大きいものとなっているようです。
少々ネット上で調べてみますと、中国でも最低賃金もあって、予想通りではありますが、大都市から内陸の田舎へ給与の水準は下に流れて行きます。
最低賃金のベスト3(高い地域順)
2020年現在、最低賃金のベスト3は代表的で以下のようになるようです。
1位 上海(人口1,459万人) 2,480元/月
2位 北京(人口1,368万人) 2,200元/月
同2位 深圳(人口445万人) 2,200元/月
3位 広州(人口913万人) 2,100元/月
同3位 天津(人口1,066万人) 2,100元/月
これは想定通りの都市名が並んでいますね。私が生活していた上海は市内統一でダントツで一番高い最低賃金とのことでしたので、私の以前の給与が上記平均賃金と離れていたのもそれなりに納得ですね。
北京は皆さんもご存知の中国の首都、深圳はIT、広州は物づくりの都、天津は北京の近隣の主要の輸出都市。
言われて納得の豊かな都市群ですね。
最低賃金ワースト3(低い地域順)
そして、最低賃金ワースト3は以下のようになっています。
1位 ウルムチ(人口222万人) 1,241元/月 ※同地方内にてより多少異なる。
2位 ハルピン(人口953万人) 1,270元/月 ※市外地区での最低賃金
3位 合肥(750万人) 1,280元/月 ※市外地区の最低賃金
この辺になると中国について、あまり面識のない方はご存知ないかも知れません。
ウルムチは中国の西北の今いろいろと話題の新疆ウイグル自治区の代表的な都市です。
ハルピンは中国の東北地区、冬場は氷祭りが開催され、気温がマイナス数十度にも達することもある極寒の地です。
合肥は長江下流の中級都市で個人的にはいろいろな産業があり、発展しているイメージでしたのでワーストランキング入りは意外でした。
歴史が好きな人は、三国演義で太史慈さんが張遼さんに討ち取られた場所であることと、曹叡さんの時代には曹魏と孫呉の激戦の地でご存知かと思います。
トップとワーストの差、ですが、、、、
上記の様にNo.1の上海とワースト1のウルムチとでは、ほぼ倍額の月額差があるということがわかりました。
自分の給与がどんな水準だったのかを知る目安として、最低賃金を調べてみました。
・・・とは言っても、上海で生活する感覚ですが、最低賃金は最低な暮らしでさえ厳しいですね。
工場寮付き、食事付きの住み込み工場仕事でもない限りは生きていくのも厳しいと思います。
稀に2,000元ぐらいで上海でサービス業で働きながら生活している若者も見ましたが、基本2,000元/月ほどの部屋に3〜5名でルームシェアして、私から見てかなりの苦しい生活をしていたのを覚えています。
ちなみに稼いでる業界、産業は?
場所の賃金差もそうですが、中国は業界産業別の賃金格差は凄いですね。
残念ながらは生活レベルは職業選択による影響が大きいと言うざるを得ません。
産業別の平均賃金なる情報もありましたが、以下の様子でした。
私もざっくりな感じで知ってはいましたが、実際に具体的な通知を見ると更に格差を感じますね。
ちなみに全ての業界での平均賃金額は8.24万元/年(6,860元/月)とのことでした。
産業別平均給与 ベスト3
IT強いですね。確かに子供を理系に進めさせたくなるはずです。
1位 情報通信・ソフトウェア・ITサービス 14.8万元/ 年(1.23万元/月)
2位 金融 13.0万元/ 年(1.08万元/月)
3位 科学研究・技術サービス 12.3万元/年(1.08万元/月)
産業別平均給与 ワースト3
農水産、サービス業はあまり恵まれていないのが現実のようです。
情報産業と比較して、あまりに寂しい状況ですね。生活に必須な農水産ですが、中国国内では農業や漁業は結構軽視されているというのは、私見ではありますが実際にあるとは思います。
食べ物は安い。確かに中国国内での加工食品などの新製品などは少ないようには感じますね。
食事は出来たて、と言う意識がとても強いのもあり、中々付加価値の高い加工食品製品が受け入れられにくいお国柄かもしれません。
1位 農水産 3.64万元/年(3,000元/月)
2位 ホテル及び外食 4.83万元(4,000元/月)
3位 物業・メンテナンス・その他サービス 5.53万元/年(4,600元/月)
以上、興味本位で調べてみた中国の労働賃金事情についてですが、何かのお役に立てれば幸いです。
上記の様な結果ですので、もし中国でお仕事をしてみたいとのことでしたら目指す業界と参入したら疲弊しやすい業界とかはわかりやすいとは存じます。
私もIT中国語を勉強し直してみましょうかね。。。。😏
今回は最後までお読み頂きまして、ありがとうございました!
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